東京

 

10年振りに東京に行ってきました。

しばらく宮崎に引きこもっていた上に変化のめまぐるしい東京、行く前はついていけるかと結構不安がありました。

でも着いたとたんにそんな気持ちは何処ぞへ。久しぶりの東京のエネルギーに自分のエネルギーが一気に高まる感じがしました。

 

ほとんど行く場所のリサーチ無しで来た中ここは行こうと決めていた原美術館へ。

当日の展示内容はあまり興味のないものでしたが昭和初期に作られたという建物を見学してきました。

 

そして美術館の中のカフェで宮崎では中々できないアルコールを頂きながらのランチでちょっとだけ贅沢気分。

 

 

 

この建物は現在では普通に見受けられるデザインの類いかもしれませんが、昭和初期当時はかなり先端のデザインだったと思います。

 

この後に根津美術館に行く予定でしたが残念ながらタイムアウトで次回の楽しみにすることにしました。

 

 

 

 

今回の旅の一番の目的は自分のルーツの再確認でした。

 

先ずは長年行っていなくて気になっていた祖父と祖母のお墓参りに。

このお寺に来るのは中学生の時以来ですが変わりない風景でした。

 

 

 

 

根津美術館行きがタイムアウトで計画変更してこどもの頃に毎年の初詣に参っていた明治神宮へ。

こちらは小学生以来です。

 

 

 

 

 

明治神宮の隣の国立代々木競技場。

代々木公園には近くに住んでいたので友達とよく遊びに来ていました。

子供の頃はこの競技場はただ 変わった建物だなぁ、ぐらいにしか思っていませんでしたが

いまこの仕事をして改めて見るとデザイン力、技術力ともにその力量の大きさに、しかも50年前での事に、ただ感服するのみでした。

 

競技場のすぐ横には当時「こどもプール」と呼んでいた子供用のプール場があり、そこにもよく泳ぎに行っていたのですがもう無いだろうなぁと思っていたらなんと今も残っていました。

何だか嬉しくなり「あった!あった!」と思わず独り言を連呼。

 

 

 

 

 

 

翌日は前日合わない靴で歩き回ったせいで足先が鬱血してしまい、脚を引きずるように日本橋へ。

 

ここは石材建築の仕事をしていた曾祖父が建築で携わった場所です。

ここに来て今までの事を考えました。

 

私が前職(小売業)に就いていた20代半ば頃から最初は漠然と建築の仕事がしたいと思うようになりました。その気持ちは年を追うごとに強くなっていき30代に入り決心して前職から全く畑違いのこの世界に思い切って飛び込みました。

経験も伝も職のあても全くないまさに背水の陣でした。

今考えてもよくあれだけのことが出来たと思います。今でもこうしてこの仕事を、自分のやりたかったことが出来ていることが奇跡のように思えます。

 

ここまで私を突き進めてくれたもの、その原動力にはもしかしたら先祖のDNAが関わっているのかもしれません。

それは自分では計り得ないことですが曾祖父の軌跡を辿って自分の中に存在する先人から受け継いだものを誇りに感じそれが自信につながっていくような気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

帰りの空路で東京湾沖にクジラ(側に居たタンカーの大きさから比較して多分...)の群れを発見し、その後天候の具合で見れないと思っていた富士山がホイップクリームのような雲をまとって現れてくれてこの旅の景色のお土産も戴いてきました。

 

たった2日間で行けなかった所、出来なかった事は沢山ありましたが、得た物も沢山あった充実した旅でした。

 

行動は計画的にそして足に合った靴は最重要項目として(笑) これからはできれば定期的に東京通いをしたいと思います。