2021.9.17

 

 

RADIO HEADのEverything in its Right Placeはロバートグラスパーのカバーで聴いていたがオリジナルはずっと聴いていなかった

最近やっとアルバムを通して聴く機会を得た。

 

全体でひとつの小説のような美しく完成度の高いアルバムだと思った。

冬のどんよりとした曇天と断崖の海岸線

              そんな風景が浮かぶ

                                     暗さと厳しさ、美しさと強さが渾然となった世界

             どの曲も美しい

             

             聴いた後とても後悔した。

             もう20年以上も前の作品だがもっと早くに知りたかった。

 

             RADIOHEAD  Everything In It Right Place

 

 

 

 

 

 


2015.9.24

 

 

Esperanzaの音楽は立ち寄った雑貨店のBGMでかかっていたのをきっかけに知った。

 

 のびやかな歌声にてっきりボーカリストだと思っていたら実はベーシストだった。

それも音楽院で教鞭をとるほどの実力とのこと。

さっそく他の曲を聴き、歌と同じのびやかで自在なベースもすっかり気に入ってしまった。

先日の東京JAZZにも出演した彼女。その時の演奏はちょっと難解な曲が多かったが変わらぬ

自由な歌声とベースラインはたっぷりと堪能できた。

        

              才能が溢れまだ若い彼女のこれからがとても楽しみ。

 


2014.8.13

 

 

ラテンミュージックを季節で例えるとやっぱり夏だろう。

前述のブラジル音楽もそうだが盛夏にはキューバ音楽が私の定番だ。

 

アルトゥーロ.サンドヴァルのトランペットはこちらの体温まで上がりそうなくらい熱い。ライブの映像を見ても とてもエネルギッシュで陽気な、いかにものラテンおやじという感じ。

 

どうせ暑いなら楽しんでもっと暑くなるのもいいかな。

                 そう思わせてくれる夏のカンフル剤的な音楽。

 

                 Carichosos De La Habana

 

                                               a Night in Tunisia

 

 

 

 


2014.3.26

 

ブラジル音楽が好きだ。

 

ブラジルには行った事は無い。私のブラジルのイメージはカーニバル好き、サッカー熱といった陽気なイメージ。全くのステレオタイプ。

 

しかしブラジルの音楽から受けるイメージは多彩で奥深い。

サンバ、ボサノバ、ショーロ...魅力的な音楽の宝石箱のようだ。

イヴァン.リンス、ドリ.カイミ、トニーニョ.オルタ、カエターノ.ヴァローゾといったアーティストたち。

 

                                             彼らの音楽を聴いているといつも同じ風景が浮かぶ。

 

                荒涼とした草原が果てしなく広がる。

                雲が低く立ちこめ生き物の姿はどこにも見えない。

                ただ枯れ草を揺らす風がふくだけ。

                なのに寂しさは感じはない。とても懐かしい感じがする。

                優しい水彩画のような世界。

 

                このような音楽が生まれるブラジルという国の文化はもしかしたらとても陰影に富んだ国

                なのかもしれない。

                いつもそんな想像をしながら聴いている。

 

                                              Ivan Lins Setembro

 

 

 

 

 

 


 

2014.2.1 

 

最近注目しているドラマーがいる。

 

クリス.デイブ

 

彼を知ったのはロバート.グラスパーのバックメンバーとしてだった。

最初は正確だが打ち込みのようなドラミングに正直馴染めない部分があった。

 

だが聴いていくうちに完璧なほど正確なリズムとスピード感、計算された音、

                                             個性的なドラムセッティング...彼のドラミングに段々と魅了されていった

                今では彼の参加を基準にセレクトしているアルバムがあるほど。

 

                                            いつもふてくされたような表情で叩く姿も好きだ 

                 しばらくは彼に注目したい。

 

                                                        Chris Dave,Robert Glasper,Stokly,Beyonce Jam Session

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2014.1.2

 

 

グレチェン.パーラト、この人には豊かな才能を感じた。

豊かな声量や音程で聴かせる歌唱ではないがとても歌のうまいひとだ。

自在に操られた声は楽器のように曲に溶け合い豊かに彩る。

バックを固めるミュージシャン達も同じくそれぞれ高いテクニックと個性を放つ。

 

彼らからは直接的なメッセージ性や強い個性を押し出す感じはしないが、淡々としたスタイルの中にとても熱いエネルギーを感じる。

このLive映像をみて最後のアンコールの時に「そういえばこれはアコースティックの

                ライブだったんだ」と思ったほど豊かな音の世界だった。

 

                時代に迎合したくはないが保守的にもなりたくない。

                彼らのような私たちの次の世代の感性を楽しみにしていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2013.11.25

 

あちらこちらからクリスマスソングが聴こえてくる季節になった。

 

クリスマス=上質なエンターテイメント

私のクリスマスのイメージ。

幼い頃に父親が好んで聴いていたアメリカンエンターテイメント音楽の影響が強いのかもしれないが、クリスマスの華やかな空気がいつもこのイメージを抱かせる。

 

御大Tony Bennett

 

                この人の音楽のゴージャスさはクリスマスの華やかな空気そのもの。

                居心地の良い部屋で好きな人、家族といつもよりちょっと贅沢な温かい食卓を囲む。

                そんな風景にピッタリの音楽。

 

                                            彼のDuetsⅡというアルバムで

                                          レディ.ガガの歌うThe Lady Is a Trampを最初に聴いたとき、

                アメリカのエンターテイメントの奥深さを目の当たりにした気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2013.8.15

 

実は昔ほんの少しドラムをかじったことがある。

 

 沢山の好きなドラマーがいるがこの人、ジェフ.ポーカロは自分にとって永遠のアイドル。

彼のつくりだすリズムは限りなくグルーヴィーで豊かなメロディを感じる。

 

ここで紹介するDVDはジェフによるドラムの教則版であるが基本のショットからグルーヴがあふれていてい私はライブ版を観る感覚でよく観ている。

 

しかし何度聴いてもジェフのシャッフルはいいなぁ。やっぱり彼のグルーヴは彼にしか出せない。

 

                一度でいいから彼のプレイをライブで聴きたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2013.7.20

 

夏になるとむかし聴いていた曲を無性に聴きたくなる時がある。

若い頃に聴いていた音楽はその時の時間と一緒になって楽しかったり切なかったり

気恥ずかしくなったり...

その頃の色んな感情を鮮やかに再生してくれる。

 

Earth,Wind&Fireは私たちの世代なら殆どが聴いていたと思う王道バンド。

もちろん自分にとっても定番だった。

 そんな彼らの90年代のLIVE盤を最近手に入れた。

                                             

                 Earth,Wind&Fire Live Brazillan Rhyme  

 

                                             昔はわからず聞いていたがいま聴いてみて曲の構成、アレンジ、演奏、音質どどれもが

                完璧なパフォーマンスに改めて彼らの実力を、そして長年愛され続ける理由がわかった

                                           

                そんな理屈っぽい聴き方は此の歳になったからだろう。

                これはこれで聴き方の楽しみがひとつが増えたとも言えるが

                若い頃の素直に好き嫌いを言っていた自分が甘酸っぱい感情とともに懐かしい。

 

 

 

 

 

 

 

 


2013.6.9

 

梅雨に入り汗ばむ季節になった。

これからの季節身に着けるものはコットンやリネン類が心地よい。

洗いたてのシャツに袖を通したときの爽やかさ、身に着けている間の肌なじみ。

着心地のよさについ同じものを繰り返し袖を通してしまう。

 

 Adriana Evans の歌声は自分にとってのお気に入りのシャツのよう。

 

最近毎日のように彼女の曲を選んでいる。

 

                繰り返し聴いても飽きず、かといって熱烈に聴いているわけでもなく。

                自分の心にすんなりと沿う心地よさ。

 

                今年の夏はお気に入りのシャツとエイドリアナの声が定番になりそう。

 

 

 

 

 


2013.4.29

 

世の中には数え切れない音楽が存在する。

未だ出会っていない音楽の中には自分にとっての宝物になるようなものがまだ沢山潜んでいると思う。

だからジャンルや先入観にとらわれず、できるだけ自分の感性をクリアにして、幅広く沢山の出会いを得られるようにしたいと思っている

 

Snarky Puppy feat.Lalah Hathaway 

 

でも彼女はそんな中で無条件に選択してしまうアーティストのひとりだ。

                いや、一番好きなボーカリストといっていいい。

                彼女の声と音楽性全てが心地良くて大好きだ。

 

 

                疲れたとき、ちょっと気持ちがささくれている時、

                静かに心を落ちつかせたい時はいつも彼女の曲。

 

 

 

 

 

 



2013.3.12

 

今年のへービーローテションになりそうなアルバムに遭遇。

 

ミシェル・ペトルチアーニ

 

先天性の病の為に障害を持つ彼のピアノはあくまで明るく爽快。

そして美しい歌をうたう。

 

今からちょうど15年前、福岡での彼のライブを予約し楽しみにしていた矢先、ライブの1週間前に突然の彼の訃報が。

                 僅か36歳だった。

 

                                             彼が抱えていた障害の為に40歳までは生きられないかもしれないと言われていたそうだ

                                             彼の口癖は「何が不満なんだ?だったとか。

 

                                             彼のピアノを聴くとどれも生きる喜びに溢れているかのよう。

                                           ‘いま’を大切に丁寧に生きてきた彼の音はこれからも変わらずに希望と活力を

                                             与えて続けてくれるだろう。

 

                                              Michel Petrucciani  Looking Up

 

 

 

 

 

   


2012.11.11

 

 

ピアノを弾くために生まれてきた人。

小島良喜はまさにそう呼びたい人だ。

 

20年ほど前に彼の演奏を聴いたとき、ぐいぐいと引き込むグルーヴ、テクニック、情熱的でありながら洗練されたセンスに衝撃をうけた。

ピアノを演奏することが楽しくてたまらないというようなエネルギーが彼から、ピアノからほとばしっていた。

 

                それから数年間、色んなミュージシャンのバックメンバーとし来県した彼を追っかけて

                足しげくライブに通った記憶がある。

 

                先日足を運んだフライドプライドのライブで彼がまさかの飛び入り演奏!!

                十数年ぶりに聴く彼の演奏は最初に出会った頃と全く変わっていなかった。

 

                彼の演奏を聴いているといつもとても嬉しい気持ちになってくる。

                きっと彼は心から音楽を楽しんでいるんだろうな。

 

                                           小島さん、いつもHAPPYになれる演奏をありがとう!!

 

 

 

 


2012.9.11

 

音楽はプレイヤーから流れる音とLIVEで聴く音は全く印象が違う場合が多い。

 

それは物理的な理由というより

ミュージシャンから発せられるエネルギーみたいなもをダイレクトに感じられるからではないだろうかと思っている。

 

先日足を運んだフライドプライドのLIVEでそれをとても強く感じた。

パワフルでファンキーなshihoのボーカルと超絶技巧の横田氏のギターは

                    イメージ通りだった。

                                                      

                    しかしライブでの彼らの音はプレイヤーで聴いていたものとはあきらかに違った。

                                                        彼らの深い愛に溢れた音

                    心の芯まで暖かくなれる。

                    この感覚は電源を通した音からは得ることができないと思う。

 

                    やっぱりライブはいいね!

 

 

 

 

 


2012.8.8

 

 

イリアーヌ.イリアス

このルックスでおしゃれなボサノバとジャズとくればカフェ系のコンプレーションアルバムに好んで選ればれそうな人。

 

 彼女の音楽を聴いたのは10年ほど前、たまたま見かけた音楽番組で彼女の演奏からバックステージまでのドキュメンタリー番組でだった。

その番組での彼女の女性らしさと男性的な鋭さが共存している演奏と

気負いも媚びもない自然なスタイルがとてもカッコ良かった。

 

                                              後で仕入れた情報によるとハービー.ハンコックやブレッカーブラザーズなどの

                名だたるミュージシャンと競演、ランディ.ブレッカー夫人でもあったという実力派だった。

 

                力強く、でも女性らしいしなやかさは持ち続けるそんな彼女のスタイルはホント

                かっこ良いなぁ

                女性としても目標にしたい人。 

 

 

 


2012.8.5

 

最新盤にあまり興味の持てなかったここ数年、特にブラック・ミュージック系にはマンネリ感を感じて殆どアンテナも向けてなかったがFMでふと耳にした1曲に久しぶりに

気持ちがざわついた。

      

Robert Glasper  Ah Yeah

 

 研ぎ澄まされた構成、音が心地よく心に しみこんできた。

シンプルな音の中に幅広く深いバックグラウンドが

感じられ、 初めてでありながら安心して音に身を委ねられる。

 

                                            プロフィールをみると1978年生まれの34歳ピアニスト、 作曲編曲家。 

                                            錆び付きかけたアンテナを再び向けさせてくれた彼の音楽に感謝!